Amazonでフラゲして聞きました。

感想は、あくまで「大滝詠一師匠に思いをはせる一枚」といったところだと思います。

実際に、「恋するふたり」などを久しぶりに聞いて、発売当時(2003年)は盛り上がったなぁということを思い出したりしました。

当時は、スマホなんてものはなく、インターネットを十分に使うには、パソコンを使うしかなかった。

今、掃いて捨るほどある(捨てたい)、ニュースサイトや、トレンドブログといった検索を妨げるものもなく、すぐに個人が運営する熱心なサイトに容易にたどり着くことができた。

新曲は「春立ちぬ」だと噂が立った時に、その歌詞とコード進行とジャケットをも載せてるサイトがあって、「いったいどこから仕入れたのか」といって話題となった。フェイクじゃないかといううわさもあった。

発売されると、タイトルは「恋するふたり」となっており、ジャケットはフェイクだったけれど、歌詞とコード進行はほぼほぼ正確だった。ますます謎は深まるばかりだった。

このように、サイトの記事の更新を知らせる機能もなかったけれど、内容のある記事を書けば、きちんと読まれ反応が生まれていた。そのなかでは、なんとなく仲間意識みたいなものも芽生えていた。

のんびりしてた。結局、今から振り返ると、過去は結局「のんびりした時代だった」と表現されるものになるのかもしれない。

MP3の普及を描いたドキュメント「誰が音楽をタダにした?」も同じような印象を受けた。ハイテクだけれど、今から見ると「のんびり」で「のどか」なものだ。

結局、音楽もネットも「大衆」に席巻され、内容として浅いものが好まれ、探され、本当のいいものが探されなくなり、ひいては生まれにくい時代となってしまった。悲しい。

大滝詠一師匠のこの新譜が特集されたレコードコレクターズ誌が酷評されているのをみると、そういう人たちが消費の大部分をになう時代になったんだなと思う。本物を求めない時代。浅いものを求める時代。分かるものしか手を出さない時代。

だからこそ、大滝詠一氏の新譜にお布施をするのを私は忘れないだろう。

ちなみに、大滝詠一氏の音楽に初めて接する人は、もちろん、これは買ってはいけません。これは、毎年3月21日に行われる信者によるお布施なのです。

内容に関して。

そろそろ、こういった音源は「打ち止め」かなぁと思う。もうほとんど残ってないのではないかと思います。リミックスもまぁいいけれど、やっぱり、ファンとしては、未発表のものを聞きたい。ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラによるインストも、うれしいけれど、やっぱり歌が聴きたい。「ナイアガラ慕情」は、「恋するふたり」が使われたドラマ「東京ラブシネマ」の挿入歌として使われていたとは知らなかった。単なる仮歌のように聞こえるけれど、こういった音源らしいですね。「Happy Endではじめよう」のバカラックバージョンは歌詞が違って面白い。「恋するふたり」の姉妹作みたいな「So Lomg」は、少しボーカルの音程があぶないものもある。これは、本テイクではないのかも。

Disc2は、TVで使われたバージョンがいくつか入ってて、「幸せな結末」のオープニングで使われたカスタネットがでっかいバージョンなどは、インタビューで話されていたものだったので、興味深いものだった。

Amazon特典のでかジャケは神棚へ。

広告が1枚入ってた。

2021年3月21日「A LONG VACATION 40th Anniversary Edition」

「30th」を買ったのは、ちょうど、東北大震災の真っただ中だった。もう10年たつんだね。これもお布施(購入)しなくちゃね。そして「GO GO NIAGARA」の全アーカイブの発売を祈ろう。