まんがんでんちまん は 怒る
「さいきんの 若い でんちどもは、じゅうでん とかいう ふざけた きのうを とうさいしている。しんでも また よみがえられる から こうじょうしん というものが そだたない」

まんがんでんちまん は さけぶ
「ふつう でんちは しぬんだ。わたしは これから しんでやる。しんでやるんだ」

ほかの わかい でんち が あつまる
「まんがんじいさんが なんか いっているな」
「あつい ひ が つづいて いるからね」
「もう しんだ ような ものじゃないか」

と さまざまに あざわらい ほとんど むししているようでした が はんぶんは ほんとうは なにかが おきるのではないか と きたいして みていたのでした。

しかし まんがんでんちまん は なかなか しにません。
「そろそろ しぬぞ」
「もうすこしで しぬぞ」
「まもなく しぬぞ」
わかい でんち は だんだんと あきてきまして、
ひとりさり ふたりさり、そして しまいには だれもいなくなってしまいました。

「お そろそろ しねそうだ。きてみろ わかいしゅう。おーーーい。わたしは そろそろ しぬぞ」

しかし だれもきません。

まんがんでんちまん は くやしがりました。

きっと うそつきしょうねんのように、じぶんが「しぬぞしぬぞ」と いいすぎて、まわりが しんよう しなくなって しまったのではないか と おもっていました。

けれど じっさいには そうでは ありません、まんがんでんちまん の こえは、ありんこ も ききとれないくらい ちいさい ものに なって いたからです。

まんがん でんちまん は おもいました

「しぬぞ しぬぞ と 言いつづけて 終わってゆく じぶんの じんせい って なんだろう。まわり に だれも いない こどくな じょうたい で しんで ゆく じぶん って いったい なん だろう」

まんがんでんちまん は いきを ひきとりました。ころがっている きんぞく の くずを、ごみぎょうしゃ が かいしゅう して ゆきました。

おしまい。