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◆暁の歌 op.133

1 和音だけで構成されているようなシンプルさ。暁というより、満月を思い浮かべた。世のはかなさ、世の無常を感じさせる。これは良い!こういうピアノ曲、書きたい。今までのシューマンの曲で一番気に入った。

2 調がはっきりしない入り方をし、一番最後までトニカに戻らない。ドビュッシーのような方法を取らなくとも、似たような、「夢幻に漂う」みたいな印象を与え得ることができるのだなと思った。

3 リズミカルなポロネーズ風の曲。デームスは実に優雅に弾き切っていている。

4 右手がせわしなく動く。湖面に浮かぶ月を眺め、物思いに耽っていような曲想。主部が再現されたりもするが、まったく、展開は自由にかかれている。

5 1曲目のアンサーソング的な感じがする。主部が和音だけで構成されているからだ。中間部は力強いパッセージが現れ、死を選ばぬ勇気が芽生えた瞬間を垣間見るような、そんなかんじ。シューマンの曲は聞き手の言語中枢に訴えるな。

シンプルで、イマジナティブで、背伸びもせず、淡々と自分から沸き出した音楽をしたためている。シューマンの良さが極まった感のある、素晴らしい曲集です。これは是非おススメです。技術的にもそう難しそうじゃないので、自分も弾いてみたいなぁ。

デームスの濁りのない和音は、シューマンの音楽から驚くほどの魅力を引き出している。もう、泣けるほど美しいです。

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