今日はまた海へ。「今日で最後かな」と思いました。

一っ海浴びようと、ブイまで行こうと思ったら、ライフセイバーの方が「今日は満潮だからなるべく浅い方で泳いでください」と言って来た。

わかりましたと、取りあえず昼食とビール。山本周五郎の「寝ぼけ署長」は行きの電車で読み終わったので、伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」を読む。最初は「退屈」だったけど面白くなって来た。風が強いのでカバーを取ってしまう。

ビールが抜けて遠泳へ。しかしまたしてもライフセイバーに注意を。なるべく浅瀬で泳いでいたら、半分をすぎたところで足が付く。実に萎える。歩いて変えり、ビール&読書。「旅馴れて ニタリと笑う 俺の心の ドン・ジョバンニ」という句が気に入る。これは孫引きです。

ビールが抜け、最後の遠泳へ。またしてもライフセイバーに注意を受ける。今度はクラゲで揺すられた。ハイハイ分かりましたよと浅瀬へ向かう途中、昆布の様なものが腕に絡まったと思ったら、ビビッと松田聖子!!ヤられた!!

た、大したことじゃないさと思うものの、また来るんじゃないかの恐怖で泳げない。意気消沈、歩いて帰って着替えて、日没までのんびりした。

別れが惜しいので、海岸を端から端まで歩く。途中カメラ撮影を頼まれた。デジカメだから出来を確認して、何度か撮り直してあげた方が親切だったかなと思う。しかし、デジカメで頼まれるなんて初めてだったから、さ。半透明の満月が浮かんでいた。

帰り、なんか酒が残ってる様な頭痛を感じる。脈も早い。これ、クラゲの毒なんだと電車乗りながらはたと気付く。必死で体が解毒しているのだ。すまんのぉ。刺されたところははれているし、よくみるとポチポチ気持ち悪い斑点が出来ている。

クラゲの毒は、疲れた体を眠らせない効果もあるのだろうか。腹も空かない!でも、体は疲れてるはずなので必死に目をつむり、意識の浅いところでまどろんでいた。今日の泳ぎみたいだった。

℃ ℃ ℃ ℃ ℃

ハイドンのピアノソナタを聴くの第三弾です。今日は第34番ホ短調です。この曲はもっとポピュラリティを得てもよい曲だと思いました。

第1楽章は、ハイドンにしては珍しい、悲劇的な第1主題で始まります。数少ない音で作られており、緊張感あります。かなり鮮烈な印象を受けます。私はモーツァルトのK310のフィナーレを思い浮かべました。

ハイドンはベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を聴いて、その劇的な音楽に「ルードヴィヒ、音楽は化粧をしなくてはなりません」と評したそうな(だっけ?)。もちろんベートーヴェンは食い下がったそうですが。でもこの曲を聴くと、そんなエピソードはちょっと信じられません。お人好しハイドンがベートーヴェンの伝説作りにうまく利用されただけではないだろうか?

印象的な第1主題が、最後の最後に不気味に顔を出す。この辺りも新機軸。ベートーヴェンの第8交響曲はこれを参考にしたのかな?

第2楽章はホッとするアダージョ。細かい音型がたくさんでてくるけど、きちんと拍に収まる。ベートーヴェンやモーツァルトのように『┌ 7 ┐』とか『┌ 23 ┐』とか出てこない(笑)。

けれど左手の和音を打ち込むタイミングを工夫して、ハイドンなりに音楽に揺らぎを作っている。これはハイドンの譲れないところなのかもしれない。

アタッカ(これも新機軸か)で第3楽章。なんとなくラテン的な情熱的な楽章。いやはや、ハイドンのトルコ行進曲である。

この楽章のクリーンは実に最高ですよ。常にベースを拍通り刻む左手の小指がものを言っていて、音楽にぐんぐんノリとスピード感を与える。けれど型は全く乱れない。やっぱりクリーンは超一流のピアニストだ。バックハウスに瀟洒なセンスを加味した感じ。

他の楽章ももちろん素晴らしいですよ。今まで聴いたハイドン/クリーンのなかで、一番輝いている演奏と思いました。