痒い〜〜〜!!!おとといの日焼け跡が。

シャワーを浴びた途端異変が。針の脚を持ったアリンコが背中を何十匹も歩いているような。とにかく痒い!

お風呂上がって、Tシャツ着る。痒い時は体を「んっ!」と捻って、Tシャツと肌の摩擦でなんとかなると思ったが、そうは日販が卸してくれない。さらに匹数が増えた感じ。しかも今日早出なのに、こんな時に限って!

仕方ないのでハンドクリーム的なものを探す。すると、なぜか試供品の化粧惑星があった(笑)。藁にもすがる気持ちで塗ってみたら、割りと治まった。ありがとう、資生堂。

この一部始終はもちろん無言で行われているが、Mr.ビーン並の雄弁さを獲得していたに違いない。

〇 〇 〇 〇 〇

で、そんなてんやわんやの前に聞いていたのが、ベートーヴェンの田園ソナタです。あまり知られていないけど、《月光》と同時期作られた、のどかな雰囲気のソナタです。

この《田園》という標題は《月光》と同じく、後人が曲の感じから勝手に付けられたものですが、それが今日まで残っているにはきちんと理由があるんですよね。もう《田園》と呼ぶしかないほど、自然の息吹が感じられる魅惑的な曲です。

僕はこれが数あるベートーヴェンのピアノ・ソナタで、人差し指から薬指に入るくらい好きです(つまりベスト3)。ちなみに他の2曲は《ワルトシュタイン》と《テレーゼ》ですが何か。

演奏はバックハウスしか聞いたことありません(他の二つのソナタも)。ワルターの《田園》と同じで「これ以外ないだろぉぉ〜〜」とは思いますが、まぁ刷り込み的な部分は多いでしょう。でも、やっぱりこの演奏からこの曲に接することができて良かったなと思います。身持ちを崩さなかったからね(?????)

第1楽章の第1主題はずーっと低音がDを刻み続けます。前も書いたと思いますが、ペダルトーンって昔から続く自然情緒を伝えてくるような気がします。メロディというよりは移り変わる和音で主題を形作っていて、何となく後期のベートーヴェンの萌芽をも感じさせます。

第1主題の後半、左手の和音の刻み出しで、ふっと間を空ける弾き方、第2主題の森の中から聞こえて来る水滴のような響かせ方等、本当に美しいです。バックハウスはこの《田園》という標題に心から共感しているように思えます。

寂しげな第2楽章も、バックハウスはベートーヴェンの心をがっちり捕らえています。これはロンド形式かな?中間部はやはりのどかな牧歌調。再現部は主題を変奏する芸の細かさ。これがなんかジャズっぽくもあってかっこいいんですよね。

ちなみに、この主題もペダルトーンが出てくるのですが、こちらは心の葛藤を感じさせるのが面白い。

ベートーヴェンお得意のリズム遊びの短いスケルツォも、主題がオクターブ跳躍になっており、次の楽章の布石になる。

その第4楽章はそのオクターブ跳躍が低音に移され、つまりここでもペダルトーンになり、全曲の統一感を見事に表出する。沸き上がる水のような上昇アルペジオを経て、コーダはその元素の乱舞だ。

しかし、よくこれだけアルペジオだけで曲が作れるものだ。これがもしシューマンだったら(略)。吉田秀和さんがモーツァルトを「音階の作曲家」と呼んだらしいが、それならベートーヴェンは「和音の作曲家」なんじゃないかなと思ったりもする。

以上。このソナタもっと聞かれても良いと思う。《月光》《悲愴》《テンペスト》なんかより、よほど傑作だと思いますが何か←今日2回目。