2009年08月

演奏(家)の再評価というのは時系列的にありえない話だ。演奏はその場で消えて行くのだから。

昔の演奏家の演奏を聴いてはたとひざ打つことは、再評価ではなくて、新たに音符に出会っている、というだけである。

死んだ演奏者が「実は偉大な人物だった」という評価はあり得ない。

作曲家の音符との「出会わせ方」を決めるのが演奏家の最大の役目である。

そして、どのような形であれ「音符に出会った」聴衆は「出会い方」にこだわらなくなるだろう。

そういう意味で録音技術とマーケットの組み合わせは、音楽の進歩を停滞させるのに充分な黒幕。

CDプレイヤーが故障中で、DVDプレイヤーで音楽を聴いているのだけれど、これも調子が悪くなってきた。10回に9回「ノーディスク」と出て、さすがに買えどきかな、と思い、秋葉原に行き3000円で新品を買ってきた。前より随分いい音で鳴ってくれ、満足。

帰りに秋葉のブックオフに寄って、ガーディナーのベートーヴェン荘厳ミサが250円で出ていたので買ってきた。250円コーナーに荘厳ミサ曲があったら、うぉぉって思って絶対買うと思うんだけどなぁ、俺だけなのかなぁ。

Beethoven: Missa SolemnisBeethoven: Missa Solemnis
販売元:Archiv Produktion
発売日:1991-02-08
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ガーディナーという指揮者を初めて聞くのだけれど、この演奏は、まったく素晴らしいと思いました。本当に「スコア通り過不足なく鳴らしました」という感じ。それは音符もそうだけど、ハーモニーも純粋そのもの。平均律の濁りがまったく感じられない。ここまで合奏がコントロールできるものなのかと、驚嘆の一言。

特に素晴らしいのは有名なグローリアの終結部の猛スピード。ここでも合奏、合唱はまったくもって乱れることなく、ベートーヴェンの音符から、絹織物のように美しい音楽を紡ぎ上げる。

アニュス・デイの最後の、太鼓、ラッパのところも、楽譜の景色ががらっと変わることから、音楽をいったん止めたあと改めて「ドコドコ」と始める演奏が多い中、ガーディナーは速度を落とすことなく進んでゆく。そのほうが芝居気がないのはもちろんだが、むしろ効果的にすら聞こえた。そうだな、ベートーヴェンのスコアってそんなにヤワじゃないよな。

ところで、ミサ・ソレムニスは好きなのだけれど、正直一回聴くと飽きてしまうのはなぜだろう?でも、半年に一回は絶対聞いてる。そんな曲。

難解といわれるけれど、そうかな。きれいなメロディの宝庫ですよ。むしろそれが飽きちゃう原因なきがするくらい・・・。

今日はnote'n notesの練習だった。

練習場所はだいたい浦安だ。今日は早い練習だったので、暇にあかせて、小岩の叔母のうちまで歩いて行ってみようと決意。

江戸川(正確に言うと旧江戸川だね)に出て、東京側に無事でることができた。けれど、そこからがどう行けばいいのか見当もつかない。悪いことに、携帯の充電も切れてしまった。反対側を進んでいるんじゃないかという不安もぬぐえない。

江戸川一丁目に来た。篠崎という地名を確認。ここは、叔母が前住んでいたところなので見覚えがあった。後で気づいたけど、どうやら叔母の家の跡の前を通ったようでもある。

しかし20年近くも前の記憶はやっぱり当てにならないので、無難に川沿いを市川方面に向かって歩いて行った。ランナーに随分遭遇した。やっと到着、2時間半かかった。サンダルだったので、足も疲労してしまった。

そういえば「男はつらいよ」の寅次郎が、矢切りの渡し船の上で居眠りをしていて、目が覚めたら浦安に流れ着いていた、という話があったけれど、どんだけ眠ってたんだよと思う(笑)。寅が心を入れ替えて(とうか下心で)、海苔商人になるんだよねー。

そうそう。ブックオフに寅さんのVHSがたくさん売られていた。僕は竹下恵子さんがヒロインの、寅さんがエセ住職になる話がすごく好きで、連れに「買え、絶対面白いから!」と勧めたけれど断られたorz 

「男はつらいよ」って本当に面白いです。


ストラヴィンスキー:春の祭典ストラヴィンスキー:春の祭典
アーティスト:ショルティ(サー・ゲオルグ)
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2007-02-21
おすすめ度:5.0
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今日は展覧会の絵が聴きたくなった。高校時代からショルティ/シカゴsoをよく聞いていた。冷たいくらいに輝かしい金管群がこのCDの特徴。本当に見事な演奏です。

カップリングにボロディンの「だったん人の踊り」が入っているんだけど、初めて聞いたかも。いい曲だなぁ。クラシック・ファンはいつでも成長ですね!

ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」全曲(2枚組)ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」全曲(2枚組)
販売元:Brilliant Classics
発売日:2009-03-23
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note'n notesの相方、天瀬まゆがパーソナリティを務めるWEBラジオ「HappyMaker」今週、私がゲストです。「ちょあへよ.com」にて放送中なので、お暇な方はぜひ。

で、なぜか、ベルリオーズの「幻想交響曲」の話になって(笑)。そのつながりで、今日はこれを聞いていました。

最近は2枚組のオペラでも1000円以下で買えたりするんだから、いい世の中ですよね。でも、その代償として、時間の価値を見失ってしまうような。だってCDを買うってことは、その分の時間を失うってことじゃない?そんなこと考えたことなかったでしょ。ほら、そこがもう時間の価値を見失っているってことだよ。時間の価値を保持しようとするなら、物を疎かにするいしかない。後者の人間が増えているから、何となく世の中は殺伐としている。

さて、この作品はベルリオーズ最後の作品だそうです。シェークスピアの「空騒ぎ」を底本に、ベルリオーズ自身がリブレットをフランス語で書きました。

とても美しいメロディを持ったメゾとソプラノの重唱があり、そこを何度も聞いています。Disc1のtr17の「Vous soupirez, madame?」です。コトルバスとドゥニーズの可憐でゆったりとした重唱です。まるで天国のメロディです。何を歌っているのかわかりませんが(笑)。

ベルリオーズって、ブラームスやショパンのようなキャラクターが定着してないので興味を持たれなくて損してますよねぇ。

CD処分大作戦、いまだ完遂せず。

一通り段ボールには入れたけど(8箱分)、その後、本当にCDが入ってるかとかチェックしなくては。

似たようなCDは2枚組のケースに入れ直したりしてたり(まめだね)、ケースごと外してしまってるやつとかもまだある。
手作りの棚を解体し、収納可能枚数を削減して、さらなる在庫圧縮につとめる。


疲れた。取りあえず寝る場所を確保して今日は寝よう。

でもスッキリしたな。好きなCD、思い入れのあるCDなんかは残すけれど、でも、無作為に2段分売り払っても、なんか「まいっか」と今なら思えちゃう気分。

ま、それは次の資金調達の時のだな。


【本日のランニング】

50分。BGMはグリーグのVソナ。

きょう豆三郎は、食事も質問すればよかった?
それでりょうたは説明するはずだったの。

*このエントリは、ブログペットの「豆三郎」が書きました。

先日書いたネコ兄弟
http://blog.livedoor.jp/beans_man/archives/51531160.html

今日は、まだ日が沈む前の明るい時に、
いつもの定位置に、大きな黒猫(正確にうと真っ黒じゃなくて、
灰色が混じっている)が鎮座されておられる。

僕が、そいつの前にかがんだら、驚いたようだけど、
逃げずに座っていた。

すると、後方から、例のネコ兄弟が!!
ぞろぞろ、と現れてきて、そのうちの二匹が。
その大きな黒猫の首に頭を付けるようなしぐさを。
すると。その黒猫は「そう」といった感じで、
その場をゆっくりと立ち去った。

たぶん、この黒猫は親なんだろう。そして子猫が、
「この人は無職だけど悪い人じゃないよ。遊んでくれるんだ」
と告げてくれたんだろうと思う。

明るいところで見る子猫たちは、ちょっとみすぼらしく見えた。
まったく元気に見えるのだけれど、
眼のふちにかさぶたのようなものが付着している猫がいて。
彼に死の影を感じた。

小動物はみんなそうだけれど、自分の病気を隠そうとする。
多少なりそれを現わしてしまうと、外敵にやられてしまうから。
たぶん、それは、動物の子供でも同じなんじゃないかと思う。
それに関しては、自分にはどうすることもできない。

まだぎこちないけど、触れることができるくらいになった。
餌づけなしで、ここまで子猫がなつくなんて、
自分にとっては想定外の出来事だった。
でも、餌づけをする人が現れたら、そちらに子猫の関心が奪われてしまうだろう。

別にそれでもいいの。
「心」なんてファクターを通す人間のほうが異常なんだから。

でも子猫と「心」で通いあえたらこんなに心躍ることはないね。

ライブ終了いたしました〜。僕の誕生日でもございまして、いろいろプレゼントも頂いてしまいまして、本当にありがとうございました!!!!

今日「ちょっと緊張しているようだ」というご意見も頂いたんですけれど、とっても真剣だったんです。昨日の練習でまゆっちょに言われたことがすごく響いてまして。

いままで、俺、まじめさが足りなかった。だから、本当に真剣に弾きました。前ももちろん真剣だったのだけれど、新しい真剣からみたら、ほとんど遊んでたようなものだって。

そして、真剣にやったら、次々とやりたいことが浮かび上がってきてしまって。真剣になればできること、見えてくることってたくさんあるんだなって、本当に30歳になったその日に知れたのって、とってもラッキーだった。

30歳のテーマは「真剣」にします。「真剣」にやれば、絶対道が開けるはず。いや、見えてくるはずなのです。

ま、個人的な感想はこれくらいに。note'n notesブログにまた別に感想は書くつもりですが、、、すまん、今日は眠らせてくだされ。

では、いい夢を。ばいちゃ〜!(三十路)

8b6c3c44.JPGあと約一時間後です。頑張るお!

子猫が帰り道にいる。このまえ猫じゃらしでじゃらしたんだけど、あまり相手にされなかった。

今日その道を歩いたら、その子猫とその兄弟が一斉に自分に向かって飛び出してきた。総計5匹!可愛い。遊んでくれた人だって、覚えるものなのかな?

頭をなぜようとしたけれど、それはさしてくれなかった。そして、猫じゃらしを地面から抜いてきて、かがんで、またじゃらしてみた。

コツがわかってきた。かなり大きく振れさせていいということ(100度くらいでも全然平気)、そしてかなり素早く移動させると、俄然子猫の興味を引き付けられる。さすが虎の子!

そして、どんどん自分のほうに近付けていって、足元のあたりで猫じゃらしを捕まえさせる。その時になぜなぜしちゃう。可愛いぃぃ〜。

最初数秒しかなぜさせてもらえないけど、最後のほうには5秒くらいできるようになった。

どうぶつの子供ってかわいいね。

ちなみに、そのうちの一匹がカナブンを発見して、おいしそうにバリボリ食していた。

どうぶつの子供っておそろしいね。


はい。三十路です。今年は飛躍の年にします。






さ、明日はnote'n notesのライブだよ!お楽しみに。では、ねるぞよ!

今日は走りにいかなかった。

来る2009年10月18日発売予定のnote'n notesシングル「HappyMaker/頑晴れ」の帯をデザインに忙しかったから。

ジャケットはすでにデザインしてもらっていたけれど、CDを納品に行ったときに、帯も付けられることが判明。買って出たわけです。

書店時代に、看板やPOPのデザインをよくやらされていたので、基本的なことは分かっている。同僚に、元PDFデザイナーの人がいて、ノウハウを教わっていたのがよかった。

デザインって楽しいなと彼女に気づかせてもらい、気になる街頭のポスターとかをじっくり観察したりする癖がついた。

CDショップ時代の経験も生きた。「は、こいつら誰?」といったCDが入ってきた時に、参考にするのはやはり帯。棚に差し込まれて、それをお客に引き抜かせるきっかけを作るのも帯。

すごくだいじなところをデザインできたことをうれしく思います。

見せたいけど、、、、うーーーーーーーーーーーーーーーーん、当日までお楽しみに!!!

Schumann: Violin Sonatas Nos. 1 & 2; Intermezzo from F.A.E. SonatsSchumann: Violin Sonatas Nos. 1 & 2; Intermezzo from F.A.E. Sonats
販売元:Naxos
発売日:1994-06-28
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シューマンとブラームスはよく比較される。ブラームスを世に紹介したのはシューマンその人。

ブラームスに一時期はまっていた時期があるけれども、もう僕にとってブラームスの音楽は聞くに堪えない。晩年の作品は、完璧な文体を持ってはいるが、感性の鈍った老作家のエッセイのようでいて、聞いていて気持ちが暗くなってくる。

的を射たことは書いてあるものの、その命題自体がもはや存在価値がないことに気づいていない哀れさがある。

けれど、シューマンは違う。最初からピアニストとして大きな欠陥があったので、、それによって紡がれる不器用な音符たちは、決してその地に安住しようとしない。ときに耳になじみにくい音楽もあったけれど、彼はけっして進歩をやめなかった。シューマンは決してロマン派なんかではない。古典派の枠組みで語られる人だと思う。

ベートーヴェンの衣鉢を継いでいる唯一の作曲家はシューマンだ。そして、たぶんここがドイツ音楽の終焉のような気がする。

ブラームス、リスト、ワーグナー、シュトラウス、この辺りは、完全な娯楽音楽(POPS)として語られるべき音楽である。ブラームスは深遠な芸術家面をしているから余計始末に悪い。彼こそ沈黙のうちに音楽を私物化した悪い作曲家。今でいうシンガーソングライターみたいなものだ。


Dein ist mein Herz: The Schubert Song Cycles [Germany]Dein ist mein Herz: The Schubert Song Cycles [Germany]
アーティスト:Hotter
販売元:Quadromania
発売日:2005-06-20
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8月15日は終戦記念日。僕は海のブイにつかまりながら黙とうした。

ところで、僕の祖父は、戦争体験者で、海軍で、そしてすごくよくしゃべる。

貴重な戦争体験を聞きたいと思うのだけれど、今のところ武勇伝のようなものしか聞くことができていない。ちょっと突っ込んだ質問をしても、どうしてもそちらへ戻っていってしまう。

なぜなんだろうか?戦争体験者というのは、その悲劇を繰り返さないために、苦しかったことや辛かったことなどを往々にして語りたがるものなのではないだろうか?祖父の話を聞いていると、戦争という体験をむしろ誇りに思っているのではないかと思えたりもする。でも、裏を返せば、それも戦争の傷跡ともとれなくもない。

ヒュッシュの「冬の旅」を聞いて戦地へ赴いた日本兵がいたという話をどこかで読んだことがあった。

祖父の話は残念ながらあまり理解できない。けれど「冬の旅」を最期の音楽に選んだ日本兵の気持ちは、少しわかるような気がする。そして、やはり戦争はいけないことだとも。

《ランニング》

昨日と今日、ともに40分ラン

豆三郎が台風みたいな実践したかも。

*このエントリは、ブログペットの「豆三郎」が書きました。

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