2008年10月

2年振り!行って参りました〜。いや〜たのしかった。

◆曲目◆

1 兄弟船(鳥羽一郎)
2 一陣の風(鳥羽一郎)
3 海の祈り(鳥羽一郎)
4 女の川(森若里子)
5 恋歌の里(森若里子)
6 天草純情(天草二郎)
7 燈籠船(八汐由子)
8 冬港(静太郎)
9 夜霧は男のしのび泣き(越前二郎)
10 北窓(森サカエ)
11 人生がシネマなら(森サカエ)

12 南十字星(静太郎)
13 北斗七星(越前二郎)
14 時雨の宿(八汐由子)
15 会いに来ましたお父さん(はしゆうすけ←スイマセン漢字分かりません)

16 さだめの妻(天草二郎)
17 東京だよおっ母さん(森若里子)
18 空(森サカエ)

――船村先生登場――

19 望み(船村徹)
20 昭和の家族(成世昌平)
21 昭和の家族(成世昌平)
22 母のいない故郷(鳥羽一郎)
23 故郷の山が見える(はしゆうすけ)
24 みだれ髪(鳥羽一郎・船村徹)
25 別れの一本杉(船村徹)

【感想】

鳥羽一郎さんは今までで一番よかった。テレビでちょっと声量落ちたかなと感じたりしたけど、全然そんなことない。迫力満点でした。

森若里子さん、最高でした。「昭和の残り香」という意見に一緒にいった人もなっとくしてくれた。リサイタルも行ってみたい。「鳩のいる港町」が、絶対聞けると思っていただけに残念。

天草二郎さん。前二回で端正な歌いぶりに好感を持っていたけれど、イメチェンを計ったらしく、崩れが目立った。歌い手が迷うとお客さんも迷うと思います。

八汐由子さん。盲導犬を連れてステージへ。そっちに気を取られてしまった。

静太郎さん。アキラのように真っ白に決めていた。小さく降って空振りなら、大きく降った方が少なくとも印象に残る。正直出たての頃が懐かしい。

越前二郎さん。船村先生の著書でお名前は知っていたが、すごいムードがある声でびっくり。あの甘い低音を活かせば売れるんじゃないか?だから「北斗七星」は違和感が(笑)。

森サカエさん。もはやこの3曲しか聞いた事ないのだが(笑)、やはり圧倒的です。「北窓」再発売おめでとうございます。カラオケで密かに愛好されていたとのこと。「空」もすごいいい歌です。これも再発売願います。

はしゆうすけさん。最初のころの天草二郎さんを彷彿させる、端正な歌唱。高音部に独特の甘さがあり、逸材だと思った。「会いに来ましたお父さん」はもっと歌われるべき名曲。はしさんの声にピッタリ過ぎました。

で、後で書こうと思っていたが、今書いてしまう。はしさんが歌った「故郷の山が見える」も超名曲だと思う。でもこれは船村先生の声で&生オケで絶対聞きたかった。はしさんのこの曲での歌唱は、緊張が解けたのか「カラオケ」をすごく感じてしまった。心で歌ってるように聞こえなかった。好きな曲だけに、ちょっと辛い点をつけさせてもらいたい。

来年こそは!生オケ、船村先生の声で!切にここでお願いします。

船村先生。「望み」あぁこの名曲、忘れてました。流れから「サハリン慕情」かなぁと思っていたので、不意打ちでした。この前に暗幕が下りて、便所に向かった方々の出入りが激しくて、集中できず。

鳥羽一郎が何度も呼ばれて、ステージを進行させていった。フルコーラス歌ったのは「望み」と「別れの一本杉」のみ。

成世昌平さんがゲスト(夜の部は出たのだろうか?)。2回「昭和の家族」を歌う。著書でも書かれている船村理論である。でも、どうせなら、民謡つながりで、アキラ節でも歌って欲しかったところだ。

ちなみに、同日、船村先生は文化功労賞を受賞されました。

◆おいらがまとめた分かり易さ第一のあらすじ◆

アメリカ開拓時代の酒場、若き女将ミニーの惚れた異邦人ジョンソンが、実はお尋ね者の盗賊で、捕まり、みんな「処刑だ」と叫ぶが、ミニーがジョンソンを愛したいきさつを語り、2人で故郷をさって行く。お終い。


これは素晴らしい感動作です。第2幕が特に素晴らしいと感じました。ミニーとお尋ね者ジョンソンがしばらく出ずっぱりなんですが、最初はさぐるように、そして最後には燃え上がるような二重唱になります。ワルキューレの第1幕を彷彿させます。

第2幕は他にも面白いところがあって、まるでボォーン=ウィリアムズの「ノースなんとかラプソディ」に類似した旋律が出て来るところです。オーケストレーションも似てる気がします。これがプッチーニの考えた「異国情緒」でしょうか。

第1幕もヴェルディばりの合唱がイカしてますし、第3幕の最後、全く盛り上がらずにスッと終わる。「シェ〜ーーン!」みたいにならないところに、プッチーニの先進性と品格を感じるのです。

ブラボーに子供の声が交じるのに文化の厚さを感じました(笑)

5
◆自分は死なないと思っている人へ/養老たけし

プッチーニの「西部の娘」はすごい傑作かも。多少冗長さもあるのですが。もうちょっとで書けそう。

事後報告となるのですが、昨日、浦安市民まつりでFM浦安が主催するライブに参加して参りました(事後報告だめじゃん)。

広い会場はやっぱり気持ちいいなぁ。お客様いじりに反応してくれた暖かい方ばかりでした、ありがとう〜。

今日のライブ、WEBで聞ければいいんだけどなぁ。FM浦安は83.6MHz。

ゴッパルちゃん、ファイヤーダンスさん、天瀬まゆさん、黒木真理ちゃん、ミッフィーさん、エコギャングさん、喜劇王と弱つよむ、びぃち坊や君、片山海苔子さん、そして北村局長、みんなありがとうございました。

◆伊藤龍太

1 好きな名前
2 クッキー
3 さよなら黄色い銀杏並木道

◆弱つよむ with 伊藤龍太

1 整形ブギ
2 おやじの歌
3 もめごとおばさん

◆局長バンド(北村局長、弱つよむ、伊藤龍太、びぃち坊や)

1 君の翼
2 LOVE FOR ALL

◆はじめての3分ハッキング/KAZU

最近読書家。でもこれを読書としていいのか…。

さすがに内容は古いけどためになった。ちょっとそういうコミュニティは必要以上にピリピリしてたんだなぁという印象はあった。

今は素人常時接続のご時世、底辺は容易にハッキングされる環境になったんじゃないかな〜。でも、素人のマシンをハッキングしてもしがいがないか。一流企業は鉄壁だろうし。つまり、ここでも格差社会ってことネ。

今日はプッチーニはおやすみなんで、明日来て下さい。

正直言います。



このオペラ、面白いと思いません。平板な印象です。

「マノン・レスコー」〜「ボエーム」が創造力のピークだったのでしょうか?これから「西部の娘」や「三部作」を聞いて行きますが、楽しみです。

本当に書くのがつらい。別に金をもらってる仕事じゃないので、ここでペンを置くことにします。

「こんなに遅く走れる29歳は俺だけだろう」と書こうと思ったら、普通のスピードだった。

重くなったのは筋肉が付いたから?(ポジティブ過ぎ)

5
◆うそつきは得をするのか 新ゲーム理論で読みとく人間関係の裏事情

ゲーム理論の本。ほっとくと人間は堕落して行くんだなと思った。それを食い止めるのが一人一人の良心なんだと思う。

5
◆秋のカフェラテ事件/クレオ・コイル

シリーズで一番面白かった。最後の十ページで大逆転。まったく予期出来なかった。

201b142b.jpg蝶々夫人は長いので二つに分けます。

◆オイラが分かり易さ第一にまとめた粗筋◆

15歳の長崎の芸者、蝶々夫人はピンカートンというアメリカの海軍士官と結婚するが、ピンカートンは所詮は現地妻、遊びのつもり。

3年後、二人の間に出来た子を引き取るために本当の奥さん、ケートと来日。それを知った蝶々夫人は失望し自害する。おしまい。



僕は「ボエーム」からプッチーニに入門したのですが、「蝶々夫人」に初めて触れたときには少々戸惑いを覚えました。どうも、いつもプッチーニと様子が違うと感じました。なんかオケが薄い気がしたのです。

テキストの日本文化の描写は滑稽なところもありますが、底流する思想や価値観の理解はなかなかと思います。ピンカートンを一途に待つ蝶々さん、「生き恥」よりも「死」を選ぶ蝶々さん。

プッチーニにこの蝶々さんの行動は理解出来たのでしょうか。多分テキストそのまま信頼したのでしょう。ケートと親権を争わせたり、ピンカートンを刺し殺したり、改変を加えなかったプッチーニにブラボーです。

というか、プッチーニは「ネタそのまんま」という無反省な部分が目に付きます。「ボエーム」だって、もとはレオンカバッロが提案したテキストだったわけだし、「マノン・レスコー」もマスネの「マノン」の便乗作品です。本当に悪気はないのでしょう。「蝶々夫人」もひどいテキストでも平気で作曲していたのではないでしょうか。ロングの原作がしっかりしたものでよかったです。

今日は内容だけ。

24d67e6e.jpg「ボエーム」はとても聞く気になれないので、すっとばして「トスカ」を。

◆オイラが分かり易さ第一にまとめた粗筋◆

脱獄してきたアンジェロッティ(男)と画家カバラドッシ(男)は旧友の仲、アンジェロッティを逃がしてやると約束し、取りあえず隠させる。

そこにカバラドッシの女、歌手のトスカ登場、絵のモデルに嫉妬したり「別荘行きたいんだけど」とか、その気性の荒さを存分に客にアピールし帰る。カバラドッシとアンジェロッティも去る。

そこへ警視総監スカルピアがアンジェロッティを探しに来、そこにトスカも現われる。トスカの嫉妬深さを大いにあおり、カバラドッシの元に向かわせ、その後を尾行。

で、カバラドッシ捕まるが、アンジェロッティの居場所は断固黙秘。しかし、その拷問の声に耐え兼ね、トスカが居場所を割る。スカルピアはカバラドッシの投獄を命じる。トスカがカバラドッシの助命を懇願すると、スカルピア、トスカの体との交換条件を提示。トスカ、抱かれると見せかけ、スカルピアを刺し殺す。

カバラドッシは銃殺刑ということになっていたが、トスカがアンジェロッティに「空砲」を約束させていた。しかし実際は玉が込められており、カバラドッシは絶命する。トスカは「スカルピア、あの世で」と叫び、投身する。おしまい。



「トスカ」を聞いている間、ヴェルディの「マクベス」をずっと思い浮かべていました。劇の進行優先に音楽が書かれているところが共通している気がします。プッチーニの甘さはかなり控え目です。ちょっと物足りない気もしました。

「トスカ」といえば、マリア・カラスの十八番ですよね。でもレオンタイン・プライスも全然素晴らしいです。というか孤軍奮闘という感じでしょうか。どーも、他のキャストがいまいちのような気がします。

このCD、ずっとショルティが振っていると思ったのですが、メータでした。メータという指揮者は初めて聞きますが、このCDに関しては余り特筆するものはありません。でも、繰り返しに耐える音楽作りかも知れません。とにかく冷静な音楽作りです。

ところで、トスカが歌手である必要性って余りないような気がするんですが、どうなんでしょう??

b798ec85.jpg順番通り「マノン・レスコー」を、でも前に取り上げたな。まいいや。

しかし、「エドガール」にくらべ、なんと魅力的なんだろう。オケは充実し、旋律はさらに叙情豊かに。

◆オイラが分かり易さ第一にまとめた粗筋◆

学生のデ・グリュー、俺好みの美人はいねーかなーと思ったら現われたマノンに一目ぼれ。

しかしエロ男爵ジェロンテも目をつけ、駆落ち用の馬車も用意したが、逆にそれでデ・グリューとマノンに駆落ちされちゃう。間抜け。

が、いろいろあったらしく結局、マノン、ジェロンテの愛人に。しかし、デ・グリューが現われ二人の愛が再燃。嫉妬に狂ったジェロンテが警察に通報、マノン宝石に気を取られ、逃げ遅れ捕まる(民事不介入では?)。

売春罪でアメリカに流刑が決まり、移民船に乗せられるマノンに掛けより、ともにアメリカへ。

しかし、またなんか、マノンの問題行動とかいろいろあったらしく、ニューオリンズの砂漠。もう死期が近いと悟ったマノンはデ・グリューへの愛を告げ息絶える。おしまい。

実にオペラ的な題材ですよね。

第2幕の有名なアリアは「柔らかなレースの中で」ですが、デ・グリューとマノンが再会した時の二重唱も素晴らしい。ワーグナーの「愛の死」と同じ、半音ずつ調が下がって行く和声進行がスリリングです。

この類似はどうなんでしょう、真実の愛に目覚めた、もしくは、結局は肉体目的でしかないものだ、ないしは、マノンの死を臭わせている?どうなんでしょう、プッチーニ的にワーグナーはどう思ってたんでしょうかね。パロディとも本気とも取れるのです。まあ、プッチーニ、ワーグナー、両方味わえる、お得な2重唱です。

第3幕への間奏曲も美しいですですね。いやぁ、プッチーニって本当に甘味な音楽が書ける人ですよね。

でも、やっぱり鍵は第4幕でしょうか。

シューベルトの「冬の旅」の中の「ライアー回し」のような、本当の意味で、音楽の表現力が問われる、難しい幕だと思います。シノポリは結局、理屈で説明が付かないものは理解できないのでしょう。村上春樹が海外のシノポリのコンサートでバシバシ途中退席して行く聴衆を目の当たりにしたそうですが、まぁさもありなんですね。

マゼールは前も書きましたが、ムード満点ですごくいいですよ。思わず泣けて来ます。こんなバカ女なのに、なんでこんなに愛しいんだろう、そんな男の弱さがひしひし伝わって来ます。

デ・グリューが水を探しに去ったあと、音楽だけがめんめんとデ・グリューのマノンをたたえるアリア「なんと素晴らしい美人」を奏します。マノンはデ・グリューと初めて出会った時のことでも思い出してるんでしょうか。

乾いたスネアの3連符は葬送行進曲を思わせマノン死期が近いことを暗示します。ここもワーグナーの影響なんでしょうかね。

マノンのニーナ・ラウティオはレターナ・スコットに似てます。ちょっと踏み外すくらいの思い切った歌唱がクッと響きます。デ・グリューのペーター・ドヴォルスキーも一直線な若さに任せたような性格のデ・グリューに合っている気がしました。

df57a1e4.jpgLPの中古オペラは異常に安い。例えばカラヤンの「神々の黄昏」なんて525円だ。なぜかというとかさばるからだと思う。

そんな先入観があったので危うく見落とすところだった。クレメンス・クラウスの「ナクソス島のアリアドネ」の、しかも未開封が通常のエサ箱に入っていた。通常のLPの厚みで2枚入っている。

今それを聞いているのだけれど、1935年の録音とは信じられない。そしてシュトラウスのオペラは、なんと美しいんだろうか。またじっくり感想を書きます。

今日は「エドガール」を聞いた。プッチーニ版「カルメン」とHMVに書いてあったが大嘘だ。

◆オイラがまとめた粗筋◆

フィデーリアは内気な女の子。エドガール(男)が好きだけれど打ち明けられない。逆ににティグラーナは野蛮な女で、エドガールはこいつと駆落ち。

しかしエドガールはティグラーナにじきに飽きて、彼女を奪い合った友人と偶然再会し、戦地に連れてってくれと懇願。

エドガールは戦死する。内気なフィデーリアは村に帰って来たエドガールの亡骸に号泣。神父はエドガールの過去の悪事をばらすが、フィデーリアは信じず、擁護する。

続いてティグラーナが登場。賄賂に釣られたティグラーナは、エドガールの悪事を次々と明かす。

すると、実は死んだふりをしていたエドガールが起き上がり、フィデーリアの自分への愛の深さを知り、駆落ちしようとするが、狂乱したティグラーナがフィデーリアを刺し殺す。おしまい。




ね、全然カルメンじゃないよね。

曲はかなり平坦で、聞き通すにはよほどの忍耐力が必要だと思います。「妖精ヴィッリ」の方がまったく魅力的です。

フィデーリアのレターナ・スコットがやはり魅力大です。エドガールの死を悲しむ「さようなら、さようなら」のアリアが伴奏含め、とても素晴らしいです。たぶんここだけです、聞きどころは。他にあったらご伝授ください〜。

あと、台本がちょっと面白いかな〜。でも、なぜ死んだ振りをしたんでしょうか。二人の女を天秤にかけてるのでしょうか。ティグラーナとまず駆落ちした時点で、フィデーリアの心を試す資格なんてエドガールにはもはや無いと私は思うのですが…。

昨日1時間走った。最初の30分、地獄でした。

535addfb.jpg今日はプッチーニの童貞(?)作、妖精ヴィッリ(妖怪ベムじゃないぉ)を聞いたのでその感想を書いてみる。

◆オイラがまとめた粗筋◆

一言で言うなら「『木綿のハンカチーフ』の殺される版」。以上!

新婚ホヤホヤの旦那(ロベルト)が出稼ぎにいき、奥さん(アンナ)「寂しくて死んじゃうかも〜」と嘆く。
 ↓
出稼ぎ先で旦那当然浮気する。そのせいか奥さん死ぬ。奥さんの父(グリエルモ)怒り、妖精ヴィッリが必ずや敵を取るだろうと。
 ↓
旦那、訃報聞き嘆く。奥さんの亡霊が出て来て詫びる。そのとき妖精ヴィッリが旦那を呼ぶ。着いて行ったら、踊り狂わされて、死んでしまう。

一回の浮気で殺されるなんてたまったものじゃないですよね、皆様。

まぁ、浮気相手も妖精ヴィッリの作り出したものなんじゃないでしょうか。妖術がかかってる訳ですから、拒否するのは難しいでしょう。でもそれを拒否したならば幸せな未来を妖精ヴィッリは約束してくれたんでしょうか?よく分かりません。何のためにヴィッリっているんでしょうかね?しかも、殺し方、変です。

まあいいや。

後年のプッチーニ的甘さはなくて、やっぱり地味な感じです。第1幕は村の結婚式なのに、盛り上がらないことおびただしい。でも、雨の野外結婚式みたいな寂しい雰囲気は悪くないです。

でも、第1幕もラスト、ロベルトとアンナとグリエルモの三重唱(+合唱)は、とても美しいです。これは随一の聞きものです。

で、このあと、ロベルトは浮気し、アンナは死ぬわけですが、これは《二つの》間奏曲+朗読で語られるという超・御法度技を使っています。しかし、この間奏曲もすごく美しいので、許す。でも、この部分のせいでこのオペラの評価が一段低くなされているのは疑う余地はないでしょう。

第2幕は、奥さんの亡霊が恨みというよりは叙情味を感じさせたり、ヴィッリの不気味さをもうちょっと出せなかったのかなぁとは思いますが、プッチーニらしさの萌芽が随所に感じられて楽しいです。あと、ジブリっぽいメロディが出て来て面白い。

アンナはレターナ・スコットで、出色の素晴らしさ。逆にロベルトのドミンゴは全く感心しませんでした。何でかよく分かりませんが、あんまり曲を知らなかったんじゃないですかね。

同じ曲をやればやるだけテンション上がってく歌手っていると思うんですよ。普通飽きると思うんですけどね(私もそうですし)。ドミンゴはそのタイプなんだと思うんです。だから余り知らない曲だと熱が入らないんじゃないっすかね。

あと、ここでもマゼールの指揮は素晴らしいに尽きる。まるでワーグナーのように重厚で、叙情的な響きを生み出している。

マゼールやバレンボイムがフルトベングラーのレコードを聞いて研究したなんて話を読みましたが、バレンボイムはいざしらず、マゼールは音の出させ方を学んだのかも知れません。明らかにマゼールの指揮は、普通の演奏と何かが違います。

僕からいわせると「そこ盗むっ!?」と思うのですが、まさに凡人には聞き分けられないものをフルトベングラーの指揮から探り当てたのでしょう。実に面白いし、比類無き素晴らしい演奏だと思います。思うのですが、僕はマゼールが一体何を目指しているのかがやっぱり分かりません。

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